2023年秋頃より、一部の特典変更がされているセゾンプラチナ(ビジネス)アメックスですが、
と、改悪したという情報のみが先行して実際にどこが改悪したのかがわかりにくくなっています。
そこで、2024年にセゾンプラチナ(ビジネス)アメックスの仕様が改悪した部分をまとめてみました。
当サイトの運営方針から、JALマイルを貯める視点からサービス改悪の影響度を考察していますので、その点はご承知おきください。
実際に変更された箇所を見て、カードの入会・継続を判断する材料にしていただけたら幸いです。
この記事の信頼性
私の経歴と実績を簡単にご紹介します。
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2024年のセゾンプラチナ(ビジネス)アメックス改悪情報まとめ
2024年のセゾンプラチナ(ビジネス)アメックスの改悪情報をわかりやすく要約してまとめてみました。
追加の仕様変更があれば、随時追記していきます。
公共料金・電子マネーチャージでの還元率改悪
2024年4月11日更新(永久不滅ポイント並びにSAISON MILE CLUB一部お取引での還元率変更に関するご案内)
2024年7月11日のカード利用分より、公共料金の支払い、電子マネーチャージでのポイント還元率が変更になります。
セゾンプラチナアメックス、セゾンプラチナビジネスアメックスと両方の券種も対象になります。
対象となる支払いサービスは以下の通りです。
- 電力会社
- ガス会社
- 水道局
- NHK
- 電子マネーチャージ
還元率については、下記の通りです。
セゾンマイルクラブ加入の可否でもらえるポイントが異なります。
永久不滅ポイント
変更前:利用1,000円ごとに1ポイント付与
変更後:利用2,000円ごとに1ポイント付与
SAISON MILE CLUB
変更前:利用1,000円ごとに10マイル(アメリカン・エキスプレスブランドのみ)
利用2,000円ごとに永久不滅ポイント1ポイント付与
変更後: 利用2,000円ごとに10マイル
基本的な理解としては、公共料金の支払いと電子マネーチャージでの還元率が半減すると理解してもらえればOKです。
還元率変更対象のサービスは以下の通りです。
【電力会社】
北海道電力/東北電力/北陸電力/東京電力エナジーパートナー/中部電力/関西電力/中国電力/四国電力/九州電力/沖縄電力
【ガス会社】
北海道ガス/福島ガス/東部ガス/武州ガス/東京ガス/大多喜ガス/足利ガス/青梅ガス/京和ガス/京葉ガス/東京ガス山梨/長野都市ガス/信州ガス/吉田ガス/河内長野ガス/島田ガス/中遠ガス/袋井ガス/静岡ガス/下田ガス/東邦ガス/大和ガス/大阪ガス/福山ガス/四国ガス/四国ガス燃料/広島ガス/岡山ガス/西部ガス/九州ガス/りゅうせき
【水道局】
札幌市水道局/伊那市水道部/東京都水道局/武蔵野市水道部/横浜市水道局/浜松市上下水道部/湖西市水道課/大阪市水道局/神戸市水道局/尼崎市公営企業局/堺市上下水道局/福岡市水道局/長崎市上下水道局
【放送局】
NHK
【電子マネーチャージ】
Suica/PASMO/NIMOCA/ICOCA/Kyash/auPAY 残高チャ-ジ
ここでダメージが大きいのは、au Payチャージでのポイントでの二重取りができなくなってしまう点です。
au Payは、チャージでクレジットカード決済ポイントがもらえ、au Payの残高で支払った時にPontaポイントが0.5%還元されてポイントの二重取りができていたので、それが封じ込まれた内容になります。
セゾンマイルクラブと合わせると最大1.75%のポイント還元がありましたが、今後はau Payチャージを使うメリットがなくなるので、セゾンマイルクラブで支払いをして最大1.25%の還元率になります。
※JALマイル還元率は1.375%→1.125%に変更
au Payチャージは月に5万円までの制限があったとは言え、影響度の少なくない変更になります。
ポイント付与対象外サービス
ポイント付与対象外サービスもあります。
これらは元々対象外なので、今回の改悪対象サービスではありません。
- 楽天Edyチャージ
- nanacoチャージ
- JALグローバルウォレットへのチャージ
- ピタパ利用分
- セゾンポケット/大和コネクト証券/セゾン投信のカード決済によるつみたて
- ショッピングご利用合計金額が1,000円未満の場合
- ショッピングリボ手数料
- キャッシングご利用や利息
- 提携金融機関ATM・CD利用手数料
- カード再発行手数料
- カード年会費
- 遅延損害金
これらの支払いに関しては、ポイント付与対象外なので、ご注意ください。
セゾンプラチナアメックスのセゾンマイルクラブ年会費の改悪
2024年4月1日更新(セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードにおける「SAISON MILE CLUB」サービス年会費改定について)
こちらは、セゾンプラチナアメックスのみが対象となる仕様変更です。
変更内容としては、2024年7月のカード更新分より、セゾンマイルクラブの年会費が改定されます。
SAISON MILE CLUB
変更前:無料
変更後: 5,500円(税込)
年間積算マイルが15万マイル到達で次年度年会費無料(1%還元で1,500万円利用)
セゾンマイルクラブを利用する場合、セゾンプラチナアメックスの方が5,500円(税込)安く利用できる状況にありました。
今回の改定で、今後はセゾンプラチナビジネスアメックスと同じ金額設定になります。
※これからカード入会をする場合、カードの年会費初年度無料のセゾンプラチナビジネスの方がお得です。
ネットサービス「超優待」サービスの終了
2024年4月1日更新(セゾンのネットサービス「超優待」サービス終了について)
セゾンプラチナ(ビジネス)アメックスに限らず、ふるさと納税でのポイント還元が最大10%(年間50万円まで)もらえるというサービスがありましたが、こちらが2024年6月30日で終了となります。
2024年7月1日からは、セゾンふるさと納税というサービスが開始されます。
プラチナカード会員の場合、永久不滅ポイントが5%の還元率で獲得することができます。
ポイント還元対象の寄付金額は月2万円までとなります。
それ以上の寄付をされた場合のポイントは切り捨てとなります。
ポイント還元が半分になり、月2万円までの寄付上限が設定された為、ふるさと納税でポイントを貯められていた方にとってはかなりの痛手となります。
ポイント還元率、マイル還元率は以下のようになります。
永久不滅ポイント(セゾンマイルクラブ未加入)
カード基礎ポイント0.5% + ふるさと納税還元ボーナス4.5% = 5%
セゾンマイルクラブ加入時の還元率
JALマイル還元率1%
カード基礎0.25% + ふるさと納税還元ボーナス4.25% = 4.5%(永久不滅ポイントで付与)
ボーナス分の永久不滅ポイントをJALマイルに交換
10,000円寄付で獲得できる永久不滅ポイント
10,000円×4.5%=90ポイント
※1ポイント価値は5円
90ポイントをJALマイルに交換
※JALマイルの交換は200ポイントで500マイル単位
90:X=200:500
X=225マイル
10,000円の寄付で225マイル獲得
10,000円寄付で獲得できるJALマイル
基本の1%(100マイル)と合わせて、325JALマイル獲得
上記の通り、ふるさと納税で獲得できるJALマイル数は10,000円の寄付で325マイルとなりますので、JALマイル還元率としては3.25%ということになります。
永久不滅ポイントからの交換レート改悪
2024年4月1日更新(永久不滅ポイント交換商品一部レート変更のお知らせ)
2024年2月14日11時より、一部の交換先での交換レートが変更になります。
対象のサービスと変更レートは以下の通りです。
交換商品 | Amazonギフトカード | dポイント | Pontaポイント |
現行レート | 100ポイント→500円相当 | 100ポイント→500ポイント | |
新レート | 100ポイント→400円相当 1,000ポイント→4,500円相当 5,000ポイント→25,000円相当 | 100ポイント→450ポイント |
JALマイルを貯めていた方にとっては関係のない変更ですが、永久不滅ポイントを貯めて利用していた場合は痛手になります。
プライオリティパス同伴者料金の改悪
2023年12月11日更新(プライオリティ・パス 同伴者料金改定のお知らせ)
2024年1月16日からの利用分より、プライオリティパスの同伴者料金が変更になります。
改定前 | 改定後 | ||
---|---|---|---|
2,200円(税込)/人 | 4,400円(税込)/人 |
これは、円安を受けての料金改定になりますので、仕方のない部分があります。
通常、プライオリティパスの同伴者料金は$35の設定になっていますので約5,300円ほどかかります。
なので、料金改定はされたものの、セゾンのプライオリティパスで同伴者料金を支払った方が安い状況になっています。
プライオリティパスについて詳しくは以下の記事でも解説しています。
税金支払い時の還元率改悪
2023年10月16日更新(永久不滅ポイント規約変更および永久不滅ポイント並びにSAISON MILE CLUB一部お取引での還元率変更に関するご案内)
2024年1月11日の利用分より、税金払いでのポイント還元率が改定されています。
- 国税
- 都道府県・市町村取扱いの各種税金
- 税金決済に伴うシステム使用料および手数料
セゾンマイルクラブ加入の可否でもらえるポイントが異なります。
永久不滅ポイント
変更前:利用1,000円ごとに1ポイント付与
変更後:利用2,000円ごとに1ポイント付与
SAISON MILE CLUB
変更前:利用1,000円ごとに10マイル(アメリカン・エキスプレスブランドのみ)
利用2,000円ごとに永久不滅ポイント1ポイント付与
変更後: 利用2,000円ごとに10マイル
税金払いに関しては、セゾンに関わらずほとんどのクレジットカードでポイント還元が改悪してますので、時代の流れとして仕方ない部分があります。
セゾンプラチナ(ビジネス)アメックスで手痛い改悪と対応・代替え案
これらの変更を受けて、どう対処していくかを検討していきます。
電子マネーチャージ還元の改悪・JALマイル還元目線での検証
まず、電子マネーチャージでのポイント還元の改定で、au Payチャージで二重にポイント還元を得られる方法が使えなくなりました。
セゾンプラチナ(ビジネス)アメックスは、JALマイルを貯めるのに非常に適したカードなので、au Payチャージ+JALマイルの組み合わせで見た時に還元率の良いカードは他にありません。
JALマイルを貯める目的であれば、au Payチャージをしないでセゾンプラチナ(ビジネス)アメックスで支払いをして1.125%のJALマイル還元を得られます。
↓最大還元については記事修正中です。今後1.15%が最大還元になります。
クレジットカード全体を見渡して、年会費2万円代のカードで1.125%のJALマイル還元はコスパの面で見てまだまだ優秀です。
セゾンプラチナ(ビジネス)アメックスの仕様は以下の記事でご確認ください。
代替えでJALカードのCLUB-Aゴールドなどを比較検証しても、年会費17,600円(税込)とセゾンに比べて少し安いですが、マイル還元率は1%で付帯サービスは圧倒的に負けています。
JALカードの仕様は以下の記事で解説しています。
ポイント還元面でセゾンプラチナ(ビジネス)アメックスの改悪は正直手痛い内容ではありますが、まだまだセゾンに優位性があります。
ちなみに、JALマイル還元をテーマにすると、必ず比較されるのがマリオットボンヴォイアメックスです。
マリオットボンヴォイアメックスはJALマイル還元率が最大1.25%になりますが、基本がホテルサービスに特化したカードなので、マリオット系列のホテルに宿泊しないなら年会費が高くオススメではありません。
※マリオットボンヴォイアメックスの年会費は49,500円(税込)
マリオットボンヴォイアメックスとセゾンプラチナ(ビジネス)アメックスを比較検証してますので、ご一読ください。
ふるさと納税の還元率改悪の対策
セゾンふるさと納税で還元率はセゾンマイルクラブの入会可否で異なり、以下のように設定されています。
永久不滅ポイント(セゾンマイルクラブ未加入)
カード基礎ポイント0.5% + ふるさと納税還元ボーナス4.5% = 5%
セゾンマイルクラブ加入時の還元率
JALマイル還元率1%
カード基礎0.25% + ふるさと納税還元ボーナス4.25% = 4.5%(永久不滅ポイントで付与)
JALマイルの還元率は、すでに前章でお伝えしている通り3.25%の還元率になります。
JALマイルが貯められるふるさと納税のサービスには、JALふるさと納税というものがあります。
JALマイルをふるさと納税で貯める場合、JALふるさと納税を利用してJALカード(1%)で寄付した時のJALマイル還元率は2%です。
なので、ふるさと納税でJALマイルを貯める場合は、セゾンふるさと納税を利用した方が高還元になります。
税金払いの還元率改悪への対策・代替え案
セゾンアメックスは税金払いでの還元が良いということでも売れていたカードなので、高額な納税をされている場合のダメージは大きいです。
納税に関しての代替えは以下になります。
Amazon Payでの支払いにする
国税に関しては、各種Payで支払いをすることができます。
その中で、Amazon Payを利用した場合、クレジットカードのポイント還元を満額得ることができます。
やり方は簡単で、事前にAmazonギフト券をクレジットカードで購入します。
その後、国税庁のHPよりスマホ決済のページに行き「Amazon Pay」で納付をするだけです。
ただし、1回の納付で300,000円までしか納付できない為、高額納税をする場合は複数回に分けて支払いをしなければならない手間があります。
1,000万円を超えると、ちょっとキツイかもしれません…
ちなみに、私も所得税、消費税を「Amazon Pay」で支払っています。
もちろん300,000円で収まらないので、複数回に分けて支払いをしています。
JALダイナースのビジネスアカウントを発行する
税金払いに関しては、JALダイナースが高還元になります。
ダイナースクラブカードも全体的に税金払いは0.5%になっていますが、JALダイナースのみ1%還元になります。
ビジネスアカウントカードを追加発行すると、法人口座を引き落とし口座に設定して、経費決済も可能になるので、法人利用としてもオススメです。
しかし、税金払いに関しては全体的にメスが入ってますので、JALダイナースも今後改悪する可能性がありますので、そのリスクは承知した上でご利用をご検討ください。
それ以外となると、税金払いは各社のカードで還元率が改悪されており、1%以上のポイント還元を出すのはかなり厳しい状況になっています。
納税以外に、仕入れや広告費などで膨大な決済見込みがある場合は、ラグジュアリーカードが税金払いのポイント還元率が高いです。
カードの仕様に関しては、以下の記事をご参照ください。
まとめ:セゾンプラチナ(ビジネス)アメックス改悪情報と代替えカード
セゾンプラチナ(ビジネス)アメックスの改悪状況から特にダメージが大きいのはJALマイル還元面になります。
日常決済ではau Payチャージが封鎖されてしまい、代替えはないです。
もっと還元率の良いカードを考えたいところですが、JALマイルは年会費を高いカードにしてもあまり効率的にはなりません。
↓スマホは横スクロールできます。
カード | 年会費(税込) | JALマイル還元率 |
セゾンプラチナ(ビジネス)アメックス | 22,000円 セゾンマイルクラブ:5,500円 | 1.125% ※最大1.15% |
マリオットボンヴォイアメックスプレミアム | 49,500円 | 1.0% ※最大1.25% |
JALカード CLUB-Aゴールド | 17,600円 | 1.0% |
JALカード プラチナカード | 34,100円 | 1.0% |
JALマイルに興味がない場合は、paypayカード(Masterのみ)はau Payチャージでpaypayポイント1%還元の対象です。
税金払いがメインになるのであれば、複数回の支払いが許容できるのであれば、セゾンプラチナビジネスアメックスでAmazonギフト券を購入してからのAmazon Payでの支払いを推奨します。
許容できない額になってしまう場合は、今後の改悪リスクはありますがJALダイナース、ラグジュアリーカードを検討してみるのも良いかもしれません。
こういった内容から、現状は悪くなったとはいえまだまだセゾンプラチナ(ビジネス)アメックスに優位性があります。
その他の付帯特典も優秀なので、改悪がされてもまだまだ他社よりコスパが良いカードなので私はオススメできると考えています。
セゾンプラチナ(ビジネス)アメックスで無料で使える特典例
・クラブ・コンシェルジュ:入会金220,000円、年会費198,000円
・N2 THE Cycle:月額132,000円(半年無料792,000円相当)
・セゾンプレミアムレストランby招待日和:33,000円無料
・プライオリティパス:469ドル無料(約63,000円)
・Tablet Hotels:99ドル無料(約13,000円)
・一休.comダイヤモンド会員:300,000円相当
合計:1,619,000円相当
セゾンプラチナビジネスであれば、初年度年会費無料で入会できます。
※会社員の方でも発行可能
現状ではJALマイルに関して最良のカードの1枚ですので、1年間年会費無料で持ってみて、今後も改悪が続くようなら更新を考えてみるでも良いと思います。
入会キャンペーンは下記の記事をご参照ください。
『今の仕様であれば辞める理由がないので、今後も解約する予定はありません。』
辞めることがあれば、この記事で解約したことをお知らせします。
以上、セゾンプラチナ(ビジネス)アメックスの改悪情報まとめと、対策についてでした。
ご参考になりますと幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。