JALが運営している国際線専用のLCC「ZIPAIR」のポイントの貯め方、使い方について解説していきます。
昨今、円安、インフレ、燃油サーチャージの高騰などで海外旅行が高くなっていますが、ZIPAIRはコロナ前水準の価格で航空券を購入することができます。
ZIPAIRのサービスは、食事や機内エンターテイメントを省いて安くしているのであって、座席が極端に狭いなどはないので「フルサービスはいらないけど、LCCは嫌」というニーズを汲み取った絶妙な設定になっています。
これからの海外旅行にZIPAIRの活用はキーになってくると思われます。
この記事ではZIPAIRポイントを使って海外旅行をお得にできる様な方法をお伝えできればと思います。
この記事の信頼性
私の経歴と実績を簡単にご紹介します。
沖縄に移住して9年。
毎朝ビーチに行ってゴロゴロするのが日課です。
2018年から陸マイラーブログを開始し「累計で貯めたマイル数は2,000万マイル以上」になりました。
コスパの良い旅行を追求して、なるべくお金を使わないでリッチな体験をすることが趣味です。
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ZIPAIRポイントの貯め方
ZIPAIRには、ZIPAIRポイントというポイント制度があります。
ZIPAIRポイントの貯め方は大きく2つあります。
・ZIPAIR POINT CLUBへ入会する
・JALマイルから交換する
ZIPAIR Point Clubへ入会する
ひとつは、ZIPAIR Point Clubへの入会で獲得ができます。
①ZIPAIR Point Clubへの入会:100ポイント
②ZIPAIR Point Club Plusへの入会:1,000ポイント
③スマホアプリのダウンロード及びアプリの初回ログイン:100ポイント
入会ボーナスですので、初回獲得もらえるだけなので継続して貯められる方法ではありません。
ZIPAIR Point Club Plusとは?
ZIPAIR Point Club Plusは、ZIPAIRの有料会員サービスになります。
年会費は5,000円(不課税)で、Plusのサービスは受託手荷物の料金を30%割引にすることができます。
入会特典は、5,000円の年会費に対して、初回だけ1,000ZIPAIRポイントがもらえるだけなので、
有料会員の特典は、受託手荷物料金が割引されるだけなので、大きな荷物を持ち運ぶことが多い場合はお得ですが、それ以外のサービスはなにもないので、多くの方にとって入会するメリットはありません。
ZIPAIRは、オプションなしで23kgまでの受託手荷物を無料で預かってくれます。
大きめのスーツケースでも23kg以上には中々ならないので、よほどお土産をたくさん購入してこない限り、普通に旅行している分には不要のサービスになります。
有料オプションで30kgまで受託手荷物の重量を上げられますが、年に1回、2回の旅行であれば、わざわざZIPAIR Point Club Plusに加入するほどではないかと思います。
JALマイルから交換する
ZIPAIRポイントを継続的に貯めたい場合は、JALマイルからの交換が唯一貯められる方法になります。
交換の単位は、3,000マイル、5,000マイル、10,000マイルの3つから選べます。
3,000マイルと5,000マイルは、1:1の交換でそれぞれ3,000ポイント、5,000ポイントへの交換になります。
10,000ポイント交換した時のみレートが1.5倍になり、15,000ポイントの交換になります。
基本的には交換レートの良くなる10,000マイル単位での交換をオススメします。
JALマイルからZIPAIRポイントへ交換した時のレート一覧
交換マイル数 | 交換後ZIPAIRポイント | 交換レート |
3,000マイル | 3,000ポイント | 1:1 |
5,000マイル | 5,000ポイント | 1:1 |
10,000マイル | 15,000ポイント | 1:1.5 |
ZIPAIRポイントの使い方
ZIPAIRポイントの使い方をご紹介していきます。
ZIPAIRポイントの有効期限は、獲得した日から1年になります。
ポイントは以下の支払いに利用することができます。
- 航空券
- 各種諸税
- ご搭乗までの流れ
- 機内販売(予定)
- ZIPAIR Point Club Plus年会費
ZIPAIRポイントを貯めると、航空券(航空券のサービス)を割引したり、ポイントがたくさんあれば無料にして航空券を購入することができます。
就航路線
日本の発着は成田空港からになり、以下の9路線で就航しています。(2024年3月時点)
行き先 | |
成田 | ソウル |
マニラ | |
バンコク | |
シンガポール | |
ホノルル | |
サンフランシスコ | |
サンノゼ | |
ロサンゼルス | |
バンクーバー |
価格設定
ZIPAIRには、スタンダードシートと上位ランクのフルフラットシートの2タイプの座席が用意されています。
シートピッチは、JALの国際線エコノミーが84cmに対してZIPAIRのスタンダードは79cmと少し狭めの設計になっています。
※一般的なLCCのシートピッチは70cmなので、ZIPAIRは極端に狭いわけではありません。
ZIPAIRのフルフラットは、JALのビジネスクラス(スカイスイート3)と同じ設計のシートになります。
各路線の価格設定は以下の様になっています。
行き先 | 最低運賃(片道) | |
スタンダード | フルフラット | |
ソウル | 12,010円〜 | 29,010円〜 |
マニラ | 18,000円〜 | 49,000円〜 |
バンコク | 21,000円〜 | 64,000円〜 |
シンガポール | 18,710円〜 | 62,810円〜 |
ホノルル | 30,000円〜 | 79,000円 |
サンフランシスコ | 43,000円〜 | 126,000円〜 |
サンノゼ | 39,000円〜 | 126,000円〜 |
ロサンゼルス | 33,000円〜 | 124,000円〜 |
バンクーバー | 38,000円〜 | 106,000円〜 |
※購入タイミングや空席状況で価格は異なります。
かなり戦略的な価格設定がされており、ソウルであれば最低12,010円〜(往復24,020円〜)、ホノルルであれば30,000円〜(往復60,000円〜)という低価格な設定になっています。
価格例:ホノルル往復の料金をJALと比較
実際に売り出されている航空券の価格を、JAL便と比較してみたいと思います。
目的地はホノルル、出発は9月22日、帰国発は9月26日で統一して検索しています。
スタンダード・エコノミークラス
JALのエコノミークラスは現金購入した場合の金額は143,110円となっていました。
それに対して、ZIPAIRのスタンダードシートは往復68,185円です。
座席指定のオプションをつけても往復で+6,000円ですので、JALのエコノミークラスの半額設定になります。
フルフラット・ビジネスクラス
JALのビジネスクラス往復は360,110円となってました。
それに対して、ZIPAIRのフルフラットシートは235,795円でした。
半額とまではいきませんでしたが、4割ほどZIPAIRの方が安い結果になっています。
JALマイルをZIPAIRポイントに交換するのはお得?
ZIPAIRポイントは、現在たくさん貯めようとするとJALマイルから交換する以外に方法がありません。
せっかく貯めたJALマイルだったら、特典航空券で使いたいって思っているかもしれません。
なので、ZIPAIRポイントに交換して使うのはお得なのか検証してみたいと思います。
以下の価格比較は、航空券の日付は同じ日で9月22日出発、9月26日に帰国の出発をする条件で検索しています。
JALマイルで東京-ホノルルの往復を特典航空券で予約した場合の費用
エコノミークラスで、40,000マイル+72,180円の費用がかかります。
※基本マイル数で表示。空席によって必要マイル数は最大107,000マイルまで上振れします。
マイルを使っても航空券はタダにはならず、燃油サーチャージや諸税で7万円ほどかかっています。
同じ日のZIPAIRスタンダードシートの料金は以下の様になってます。
ZIPAIRの価格は68,185円となっているので、JALの燃油サーチャージよりもZIPAIRの航空券の総額の方が安いという意味不明な価格設定になっています。
JALの特典航空券で使う予定だった40,000マイルをZIPAIRポイントに交換した時にかかる費用はこちら。
40,000JALマイル → 60,000ZIPAIRポイント
↓ZIPAIRポイントを使って割引
68,185円から60,000円割引して、8,185円でホノルル往復の航空券を購入することができます。
この価格比較を見て、JALマイルでエコノミークラスの特典航空券を使いたいって思う方はいないのではないかと思いますがいかがでしょう…
JALの特典航空券とZIPAIRを有償で購入した時の価格比較
JAL特典航空券の場合:40,000マイル+72,180円
ZIPAIR購入の場合:68,185円
※40,000JALマイルをZIPAIRポイントに交換して支払えば8,185円で購入可
JALマイルを使ってJALの特典航空券を使うよりも、ZIPAIRをポイントで割引した方がお得ということがおわかりいただけるかと思います。
ZIPAIRを使うメリット・デメリット
ZIPAIRを利用するメリットとデメリットを解説します。
ZIPAIRのメリット
ZIPAIRを利用するメリットは以下の3つをご紹介します。
JALのほぼ半額の低価格設定
この記事でもご紹介してきましたが、ZIPAIRのスタンダードシートは、JALエコノミークラスのほぼ半額の料金で乗ることができます。
海外旅行の航空券が高くなっている中、この低価格で利用できるのがZIPAIRの最大の魅力です。
先ほどご紹介したハワイの料金比較は以下の通りです。
もう一例として、シンガポール往復のチケットを比較してみます。
成田-シンガポール往復のJALエコノミークラスは132,640円となってました。
検索した日付は7月22日〜7月26日の旅程です。
同じ旅程のZIPAIRのスタンダードシートは54,729円です。
シンガポール往復に至っては、JALエコノミーの半額以下の料金になります。
JALマイルをZIPAIRポイントに交換して使える
ZIPAIRは、ZIPAIRポイントを貯めることによって航空券、オプション料金の支払いに充てることができます。
ZIPAIRポイントは、JALマイルから交換することができ、10,000マイル単位で交換をすると15,000ZIPAIRポイントにすることができます。
JALの特典航空券に変えようとしていたマイルをZIPAIRポイントに交換すると、航空券をほぼ無料に近い金額にすることもできるので、JALマイルを貯めてZIPAIRを利用するのはとてもお得です。
東京-ロサンゼルスをJALエコノミークラスの特典航空券で予約した時の料金を例にしてみます。
JALエコノミークラスでの往復は50,000マイル+102,250円がかかります。
それに対してZIPAIRのスタンダードシートの料金は以下のようになってます。
ロサンゼルスの往復料金も、JALの燃油サーチャージ+諸税より安い結果になっています。
JALの特典航空券で使う予定だった50,000マイルをZIPAIRポイントに交換すると75,000ポイントになります。
特典航空券に使う予定だったJALマイルをZIPAIRの支払いに使うと、ロサンゼルス往復を25,000円で行けてしまうということになります。
かなり驚愕の価格ではないかと思いますが、いかがでしょうか?
食事は好みで注文ができる
ZIPAIRは、機内サービスを省略しているので低価格を実現しています。
その為、機内食の提供はありません。
機内で食事をしたい場合は、事前に注文をしておくと有料でいただくことができます。
以下、メニュー例です。
メニューもサンドイッチのような軽食から、カレー、牛丼、鰻丼など食べやすいメニューが用意されています。
飛行機に乗ってから好みかどうかわからないメニューをいただくより、事前に好きなものを注文しておけるのはメリットになると思います。
機内では食事をしないでゆっくり休みたいなら注文をしなければいいですし、食べたい場合は事前購入しておけば良いので、ニーズに合わせて使いやすい設定かと思います。
ZIPAIRのデメリット
ZIPAIRのデメリットは2つ解説します。
成田しか運行がない
ZIPAIRは、日本の発着空港が成田空港からのみになってます。
関東圏の方は問題ないと思いますが、地方の方は成田まで行かなければならない点はデメリットになります。
関西空港からも少し飛んでると利便性が上がると思いますので、路線の拡大は今後に期待したいと思います。
JALのステータスが使えない
ZIPAIRは、JAL系列の航空会社になりますが、JALのステータスを利用することはできません。
JALの上級会員、サファイア、ダイヤモンド、JALグローバルクラブ会員であっても、優先サービスやラウンジは利用できません。
空港ラウンジを利用したい場合は、プライオリティパスを用意しておく必要があります。
ZIPAIRポイントを貯めるにはJALマイルが必要
ZIPAIRポイントを貯めるには、JALマイルからの交換が必要になります。
そこで、ここからはJALマイルの貯め方をご紹介したいと思います。
JALマイルの貯め方
マイルの貯め方は、多種多様な貯め方があります。
基本は「飛行機に乗って貯める」ですが、日常的にそんなに飛行機に乗らないと思いますので、別な方法をご紹介します。
①クレジットカード決済で貯める
まず一つ目はクレジットカード決済で貯めるです。
クレジットカードの決済100円=1マイル以上貯めることができますので、年間で数万マイルは貯められると思います。
JALマイルが貯まるクレジットカードはたくさんありますので、クレジットカードについてはこの記事で後述しますが、JALマイルを貯めるクレジットカードの選び方は以下の記事をご参考ください。
②ポイントサイトでポイ活する
もうひとつJALマイルを貯める上で効果的なのは、ポイントサイトの活用です。
日常生活のお買い物でポイントサイトを活用することで、ポイントを獲得することができます。
お買い物以外にも、高額案件があるので使い方次第では年間10万マイルくらいは十分に貯められます。
ポイントサイト活用に関しては、以下の記事をご参考ください。
JALマイルを貯めるポイントサイトは、基本的に「モッピー」一択かと思います。
モッピーの登録がまだでしたら、以下よりご登録ください。
↓モッピーに無料で登録する。
JALマイルを貯めるのにオススメなクレジットカード
JALマイルを貯めるクレジットカードについて解説していきます。
①JALカード
JALでは、JALカードというクレジットカードが発行されています。
JALマイラーさんの基本カードになってきますので、JALマイルを貯めるなら1枚持っていて良いかと思います。
年会費優先ならJALの普通カードでOK
JALカードの種類は、30種類もあります。
種類も多いだけでなく、それぞれカードで特徴も異なります。
カードの選び方、キャンペーン情報を以下の記事にまとめたのでJALカード選びのご参考にされてください。
貯めたJALマイルをZIPAIRポイントにして利用していくなら、JALカードは年会費重視で普通カードで良いと思います。
JALカードのお申し込みはこちら
③マリオットボンヴォイアメックス
JALマイルを貯めることを調べると、マリオットボンヴォイアメックスがお得という情報を見かけると思います。
マリオットアメックスは、最大1.25%の還元率でJALマイルを貯められるので、確かに高還元カードです。
しかし年会費49,500円(税込)と高額な設定になっています。
また、マリオットボンヴォイのホテルグループのサービスに特化したカードになっているので、ホテルに泊まらない場合カードの良いところを全く使わないということになります。
マリオットアメックスのメリット
・カードを持っているだけでマリオットボンヴォイのゴールドエリート会員付帯
・マリオット系のホテル宿泊で高還元
・年150万円の決済で1泊分の無料宿泊券獲得
・年400万円の決済でマリオットボンヴォイのプラチナエリート会員獲得
・カードを持っているだけで、15泊分の宿泊実績付与
・40社の航空会社にマイル交換が可能
・JAL/ANAなどほとんどの航空会社で最大1.25%の還元率で交換可能
マリオットボンヴォイのホテルに毎年それなりに宿泊する見込みがあるなら良いですが、泊まっても2、3泊以下であれば高額な年会費がもったいないのでオススメしません。
年間10泊以上の宿泊見込みがあるならオススメできます。
マリオットアメックスの詳細は以下の記事をご参考ください。
③セゾン・プラチナビジネス
最後にもう1枚、セゾン・プラチナビジネスを解説します。
セゾン・プラチナビジネスは、年会費22,000円(税込)ですが初年度無料で入会することができます。
会社員の方も入会することができます。
セゾンマイルクラブというオプションに加入すると、JALマイルを最大1.125%で貯めることができます。
JALマイルの還元率は最大1.125%と、年会費は抑えめなのに高還元です。
セゾン・プラチナビジネスのメリット
・コスパよくプラチナカードを持てる(初年度無料)
・コンシェルジュサービス付帯
・JALマイル高還元
→SAISON MILE CLUB加入で最大1.125%
→ふるさと納税活用で3.25%JALマイル還元
・プライオリティパス付帯
・高級レストラン1名無料、ホテル優待など多数付帯
・そのほか、入会金・年会費無料で総額85万円以上の特典が付帯
・会社員も発行可
JALマイルを貯めるのに、コスパ、還元率、サービスなど見た時に最もオススメしたいカードは、セゾン・プラチナビジネスです。
コンシェルジュサービス、プライオリティパス付帯があるのも、旅行用クレカして性能高いです。
↓セゾン・プラチナビジネスのお申し込みはこちら
セゾン・プラチナビジネスについては以下の記事をご参考ください。
マリオットとセゾンを徹底比較
『JALマイル=マリオットアメックス』
という雰囲気がマイル業界に根強いので、果たして本当にそうなのかを検証してみました。
マリオットアメックスは私も持ってますし良いカードですが、誰が持ってもお得な神カードではありません。
年会費を安くJALマイルを貯めるだけならJALカードだけで良いですが、旅行のサービスも良くしたい場合に付帯サービスの良いカードを持っていた方がお得です。
そういった意味で、あなたにとって最高なカード選びをしていただきたいですが、「マリオットアメックスを作ろうかな」と考えられている場合は下記の記事を一読いただいてからご判断してもらえると失敗が減るかと思います。
まとめ:ZIPAIRポイントの貯め方・使い方
この記事では、ZIPAIRポイントの貯め方・使い方についてご紹介してきました。
航空券の価格高騰で、海外旅行に行きにくくなっていますが、ZIPAIRを活用していただくと以前のような料金で航空券を購入することができます。
具体的に、JALのエコノミークラスの半額程度の金額でZIPAIRのスタンダードシートを購入することができます。
またZIPAIRにはZIPAIRポイントというポイントがあり、JALマイルから交換して購入することができます。
ZIPAIRポイントに交換して購入していただくと、無料に近い料金で航空券を購入することもできますので、今後安く海外旅行に行くにはJALマイルを貯めてZIPAIRを利用していただくのがお得ということになります。
JALマイルを貯める為のクレジットカードの選び方は、以下の記事をご参考ください。
ハワイ旅行が高いというのがニュースでも話題になってますが、そんな中なるべくハワイに安く行く方法を考えてみました。
合わせてご参考いただけたら幸いです。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。