石川県にある星野リゾート「界 加賀」に宿泊してきました。
「王道なのに、あたらしい」がテーマの界 加賀は、伝統的な建築物、九谷焼、加賀水引、金継ぎなど地元の伝統工芸をたくさん用いられているのも特徴です。
今回は、クレジットカードの優待特典を使って宿泊費を割引もしてもらいお得に宿泊することができました。
この記事の信頼性

私の経歴と実績を簡単にご紹介します。
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【宿泊記】界 加賀のブログレビュー


界 加賀は、1624年創業の老舗旅館「白銀屋」から2012年10月1日に界ブランドに変更されて運営されています。


加賀藩前田家の「梅鉢紋」の暖簾をくぐると「あられこぼし」や「延段」などの庭師の技術を用いた前庭が現れます。


玄関を入ると、靴を預けて館内でチェックインをするように促されます。
ロビー・チェックイン


フロントのロビーのある本館は、間口の広い町家で吹き抜けに架構をみせた「わくのうち」と呼ばれる構法を用いた部屋を持ちこの地方特有の形式になっているそうです。
正面にはべんがら格子を入れ,両袖にうだつを建てた外観にも特徴があり、国の登録有形文化財にもなっています。
トラベルライブラリー


フロントで名前を告げると、隣にあるトラベルライブラリーに案内されます。
途中の中庭は、加賀友禅をイメージしたタイル張りが施され、兼六園の琴柱燈籠、能登半島のアカマツ、紅殻を使用した赤壁など石川県の文化が凝縮された庭園になっています。


トラベルライブラリーで、チェックインの手続きを行います。
壁には大きな「いろは屏風」が展示されています。


トラベルライブラリーでは、24時間コーヒーやお茶をいただくことができます。
給水機もあるので、お水の補充などもできます。


お茶や紅茶のティーバッグは、九谷焼の蓋がついた容器に入っています。
棒ほうじ茶、能登玄米茶、梅ほうじ茶、リフレッシュハーブ、グッディハーブの5種類が用意されています。
予約
今回予約は、セゾンカードの星野リゾート優待をつかって予約をしています。


正規の値段は、露天風呂付き和室に1泊2食つきで「115,239円」となっていました。


セゾンカードの星野リゾート優待では、なんと30%も割引をしてもらうことができたので同じ内容で「80,757円」で宿泊できています。
セゾンカードには、星野リゾートの割引優待のほかに、貯めたポイントを星野リゾートのギフト券に交換したり、宿泊割引に利用することもできます。
セゾンプラチナ・ビジネスアメックスであれば、初年度無料で入会して星野リゾートの割引優待を受けることができるのでおすすめです。
※ビジネスカードですが、会社員の方でも発行可能です。


界 加賀の部屋レビュー(露天風呂付き和室)


今回のお部屋は7階の703号室です。


玄関を入ると加賀獅子舞の置物が出迎えてくれます。


部屋の間取りは上記のような感じになっていて、広さは51㎡となっています。
以下、部屋の様子をご紹介します。
ベッドルーム


子供も含めた3人で宿泊しているのでベッドは3台用意されています。
1台のサイズは198cm×95cmで日本ベッドの「ふわくもスリープマットレス」が採用されています。


寝室の壁際には加湿機能付きの空気清浄機が設置されています。
クローゼット


寝室内にあるクローゼットには館内着で利用できる浴衣が置かれています。


浴衣は、子供のサイズも幅広く用意されているようで、サイズが合わなかれば交換してもらえるようです。


セーフティーボックスも完備されています。
リビングルーム(和室)


寝室の隣の和室には、高さの抑えられたローソファーがあり、加賀水引や九谷焼、山中塗など石川県の伝統工芸が随所に散りばめられています。


テレビは小さめ24インチ程度?のものが設置されています。




障子には加賀水引のアート、床の間?の壁には山中塗や九谷焼のアートが飾られています。


テーブルの上には風呂敷包みがあり、中は歯ブラシ、コットンセット、綿棒、ヘアゴム、ヘアブラシ等のアメニティセットが入っています。


お茶菓子は地元金沢の茶菓工房たろうさんの「地の香」と思われます。
(パッケージに記載がなかったので、間違ってたらゴメンなさい。)


部屋の鍵はカードキーではなく、現物の鍵が用意されています。
キーホルダーの絵付けは九谷焼のプレートが取り付けられています。
ミニバー


ミニバーには、生姜湯、ラベンダー棒茶が用意されています。


湯呑みやマグカップは九谷焼が用いられています。


冷蔵庫はピッチャーに入っているお水のみ。
水はなくなったらトラベルライブラリーの給水機から24時間補充が可能です。
露天風呂・バスルーム・アメニティ


洗面エリアの様子です。


蛇口は一口で、化粧品等のアメニティが並んでいます。


洗顔ソープ、クレンジング、化粧水、乳液、ボディローションがあるので、スキンケアを持っていなくても大丈夫です。


引き出しにはナノイーのドライヤーがありました。


シャワールームは、ホース式のシャワーのみです。


シャンプー、コンディショナー、ボディーソープが置かれています。
OSAJIというブランドが採用されているようですが、界で使われているものとして一般に売られていないので詳しくはわかりませんでした。


テラス側には、部屋専用の露天風呂があります。
24時間いつでも好きな時に部屋で温泉を楽しむことができます。


テラスからは周囲の景色を眺めることができます。
露天風呂と繋がっているので、お風呂上がりに冷たい風に当たることもできます。
周囲に高い建物がないので裸でいても見られることはないと思いますが、どこから見られるかわからないのでお気をつけください。
界 加賀の大浴場(温泉)


大浴場「九谷の湯」は1階のトラベルライブラリーの奥にあります。


こちら男湯です。
暖簾には「梅鉢紋」の模様が描かれています。


大浴場内は、若手作家がデザインした九谷焼のアートパネルが展示されています。
屋内と露天風呂との仕切りには、金沢箔の金箔で霧峰白山が描かれています。
また、湯上り処には、加賀提灯が吊るされています。


男女共用のスペースでは、ゆっくりくつろげるエリアもあります。
壁には、全国の界の施設がある場所や温泉の正しい入り方を解説したパネルが設置されています。


加賀柚子みつ、六畳大麦茶が湯上がりのドリンクに用意されています。
右手のボックスは冷凍庫で、アイスキャンディを無料でいただくことができます。
アップル、グレープ、パインアップル、マスカットの4つの味がありました。


また、界 加賀の向かいにある「古総湯」の温泉施設も宿泊者は無料で利用することができます。
界 加賀の食事(夕食・朝食)


界 加賀の宿泊では、夕食と朝食の2度の食事が含まれています。
館内のレストランは2階にある「銀庵」で提供され、いずれも時間は事前予約制になっています。
夕食


レストラン内はテーブル席の和モダンな作りになっています。


献立に「特別会席」と書かれていますが、事前に通常メニューではなく「のどぐろと鮑の会席」にアップグレードをしています。
のどぐろと鮑の会席は通常メニューに+6,600円/人で変更できます。


この日の献立です。
先にドリンクのオーダーがあったので、私は日本酒飲み比べセットをお願いしました。


日本酒飲み比べセットは、右から五凛、獅子の里、加賀鳶の地酒になります。
この飲み比べセットで1,500円になっています。


先付けは、九谷焼のお皿に盛り付けられた堅豆腐昆布茶〆め、金時草味噌 旬野菜、甘海老麹漬けです。


煮物椀は山中塗に入った桜餅の海老射込みです。
お菓子の桜餅のような見た目をしていますが、優しい和出汁が口の中に広がります。


続いて八寸、お造り、酢の物の宝楽盛りが提供されます。
お刺身は、鯛、さわら、カンパチになります。
お膳の配色が全体的に赤色がベースになっているのは、加賀藩を想起させるような色使いなのでしょうか。


九谷焼の小箱で提供されている「八寸」です。


揚げ物は、白魚の四彩揚げ、甘鯛の桜花揚げ、野菜天麩羅に塩レモン添えです。


台の物で、鮑の若布包み蒸しが届きます。


包まれたワカメの中かは、鮑が丸ごと1つ出てきます。
ほんのりワカメの香りを感じられる鮑は柔らかく、しかもこれだけ緑色の濃い肝もまったく苦みがありません。


のどぐろの土鍋ご飯です。
土鍋の蓋をあけた瞬間に広がる香りは、美味いこと間違いなしを確信させてくれます。


のどぐろは「白身のトロ」と言われる高級魚で、それを贅沢にご飯と混ぜていただきます。
土鍋の中に1粒も残さず完食です。


デザートは、界 加賀特製 金時のデザートです。
子供の食事メニュー


子供向けのメニューも用意されています。


こちらは7〜11歳向けの子供向けの夕食の内容になります。
朝食


翌朝の朝食のメニューです。
場所は夕食と同じ銀庵での提供で、時間は事前の予約制となっています。


夕食とは違って、立格子木箱の台座と益子焼の器とお箸を使ったお膳で提供されます。
魚は、カラスガレイの西京焼きです。


粉末状の醤油があり、豆腐はこちらをかけて召し上がってくださいとのこと。


醤鍋は金沢県の郷土料理でスルメイカの内臓を発酵させたものを原料にしているようです。
能登半島特有の「いしる」とよばれる特別な魚醤を使った料理で日本三大魚醤の一つになっているそうです。


魚類の発酵したものを使った料理ということで、かなり臭いや味のクセが強いのでは思いましたが、スッキリ、アッサリした魚介醤油スープって感じで美味しくいただけました。
外国人のお客さんが多いので、食べやすくアレンジされているのかもしれません。
界 加賀の売店


1階レセプションの隣には「銀匠」という売店的なショップがあります。
九谷焼、山中塗の工芸品や地元のお菓子などが売られています。
界 加賀の茶庭


トラベルライブラリーの外には茶庭がありあす。
奥には茶室「思惟庵」があり、事前予約制で茶の湯体験ができます。
茶の湯体験は1名2,000円で各回4名まで(1日2回開催)ですので、体験されたい場合は早めの予約必須です。
界 加賀のご当地楽「加賀獅子舞」


界では、その土地にちなんだ伝統文化の魅力を紹介する当地楽というものを開催しています。


界 加賀では、金沢市の無形民俗文化財にも指定されている「加賀獅子舞」を毎晩上演しています。
振り付け、衣装、音楽をすべてオリジナルで制作されているそうです。
宿泊者は21:30〜無料で参加できます。
界 加賀のアクセス方法
界 加賀は石川県加賀市の山代温泉街にあります。


電車でアクセスの場合は、北陸新幹線「加賀温泉駅」で下車してタクシーになります。


タクシーで10〜15分程度で、料金は片道2,500円くらいです。
まとめ:界 加賀の宿泊記


星野リゾートが運営する温泉旅館「界 加賀」に宿泊してきました。
加賀に宿泊する少し前に、加賀 鬼怒川にも宿泊したのですが、界ブランドは地域の伝統工芸を多く取り入れており、その土地の歴史を垣間見ることのできるのが大きな魅力ではないかと思います。
温泉や食事以外にも、普段なかなか目の届かないところまで見せてもらえるのが魅力なのではないかと思います。


今回は、セゾンカード・UCカードの優待で、星野リゾートの割引特典を利用して予約をしました。
界 加賀は30%の割引で利用することができました。
界のほかにも、リゾナーレ、BEB、OMOで割引優待を受けることができます。
対象の宿と割引率はこちらのページをご参照ください。
星野リゾートで割引優待を受けるなら、セゾンプラチナビジネスアメックスがおすすめです。
貯めたポイントを、星野リゾートギフト券に交換したり、ホテルの宿泊にそのまま利用することもでき、星野リゾートファンにも良いカードとなっています。
年会費初年度無料で利用でき、ビジネスカードですが会社員の方でも発行可能です。
詳しくは、下記の記事をご確認ください。

